野生のニホンザル約350匹を観察できる「淡路島モンキーセンター」(兵庫県洲本市)で、来年のえと「たつ」のサル文字が披露された。淡路島のサルは優しい性格の集団として知られ、ほかのサルが近づいても追い払わないため、サル文字ができる。研究者の間では「通常のニホンザルの集団にはできない行動」とされている。
センターによると、12月上旬からほぼ毎日、夕方に練習をしてきた。センターの職員が広場でえさを「たつ」という形に並べると、サルたちが集まって背中を丸めて食べ始め、モコモコとした形のサル文字が完成した。センターのホームページでサル文字ができる過程の動画を公開する予定。
群れではオスの序列1位(リーダー)に、センターが昨年12月上旬に「13代目」に認定した「ビッグ」(推定23)が就任。それから1年がたった。センター長の延原利和さん(69)は「次第にリーダーとしての自覚が出てきた。今ではメスたちがビッグの周りに集まり、多くのサルから信頼されている」と話した。(森直由)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル